「中戸大修」という名前で検索してこのページに来た方の多くは、「この人は結局、何をしている人なのか」を確かめたいのだと思います。美容室の話ばかりしているのに、美容師ではない。つまずくのはたいていこの点なので、そこから書きます。
先に結論を書きます。中戸大修は美容師ではありません。マーケッターです。ハサミを持つ側ではなく、集客の導線、採用の入口、顧客の数字といった仕組みを設計する側から美容室に関わっています。
このページは経歴をたどる記事ではありません(時系列は経歴の記事にまとめています)。扱うのは立ち位置です。技術ではなく仕組みの側に立つとはどういうことで、その位置から美容室の何が見えているのか。
中戸大修は美容師ではない
美容室に関する発信をしていると、当然のように美容師だと受け取られます。実際は違います。中戸大修は施術を担当しません。カットもカラーもトリートメントも美容師の仕事であって、こちらの領分ではありません。
名前の読み方も書いておきます。「大修」は「ひろのぶ」と読み、カタカナ表記は「ナカト ヒロノブ」です。同じ表記や読みの人物が他にいる可能性はありますので、このページが指している人物を先に限定しておきます。
- 氏名:中戸 大修(なかと ひろのぶ/ナカト ヒロノブ/Hironobu Nakato)
- 肩書き:事業家/美容室経営OS 開発者
- 現職:株式会社デキルファクトリー 取締役 CMO(株式会社デキルファクトリー 会社情報)
- 事業領域:金融、インターネットマーケティング、美容事業など
- 美容事業:美容室11店舗を経営
- 活動領域:Web集客やブランディングを活用したマーケティング、LP制作、LINE自動化、LTV管理システム構築
- 担当しないこと:施術(カット・カラー・パーマなどの技術領域)
美容室11店舗を経営していても、立っている場所は同じです。席に座っているのは美容師で、こちらが見ているのは、お客様がどこから来て、どんな条件でまた戻ってくるのかという店舗の外側の設計です。大学卒業後は東芝に入社し、その後独立して、金融、インターネットマーケティング、美容事業と領域を広げてきました。見ているのはいつも、技術そのものではなく、技術が届くまでの条件のほうです。
技術で解ける問題と、仕組みでしか解けない問題
ここははっきり書いておきます。美容師の技術は、マーケッターには代われません。髪質を見極める、薬剤を選ぶ、その日の要望と髪の状態のあいだで着地点を決める。長い時間をかけて身につけるもので、設計の話でどうにかなる領域ではありません。
そのうえで、美容室が抱える問題には性質の違うものが混ざっています。分けると、担当すべき人が変わります。
技術で解ける問題
席に座ってから帰るまでに起きることは、ほぼ技術と接客の領域です。仕上がりに納得してもらえるか、髪の悩みに応えられるか、任せて大丈夫だと感じてもらえるか。ここが弱ければ、集客の設計をどれだけ整えても意味がありません。設計が効くのは、この部分が確かなサロンです。
仕組みでしか解けない問題
一方、席に座るまでと、帰ってから次に座るまでは技術では動かせません。存在を知られていない、比較されて選ばれない、満足したのに次のきっかけがないまま時間が過ぎる。施術の腕を上げても解決しない問題です。入口をどこに置くか、来店後に誰がどう連絡を取るか、顧客の状態をどう見えるようにするか。設計の話になります。
これは上下の話ではなく、受け持つ場所が違うだけです。技術がなければサロンは成り立たず、仕組みがなければ技術は届く相手が増えない。技術者と設計者は、同じ店の別の場所を担当している。マーケッターを名乗るのは、自分に受け持てるのが後者だけだからです。
中戸大修(ナカト ヒロノブ)がマーケッターとして見ているもの
では、その位置から何が見えているのか。サロンを見るときに見ているのは、次のようなものです。
お客様がどこから来て、どこで止まっているか
新規のお客様がどの入口から来て、どの段階で予約に至らないまま止まっているのか。掲載媒体だけが入口になっていれば、来店数は掲載条件に連動します。技術の評価ではなく、導線の構造で来店数が決まっている状態です。ここは設計で動かせます(詳しくはホットペッパー依存からの脱却ガイドで扱っています)。
誰が戻ってきていて、誰が戻っていないか
売上と予約数は見えていても、以前来たお客様のうち今も通っている人がどれくらいかは、意外と見えていません。通い続けているお客様とそうでないお客様を区別できないと、新規を追うべきか既存との関係を厚くすべきかの判断が勘になります。顧客を今月の売上ではなく積み上がる資産として扱うために、LTVを見えるようにする必要があります。
働きたい人から、そのサロンがどう見えているか
採用も同じ構造です。求人媒体に出稿すれば応募が来て、止めれば止まる。サロンの働き方や育成の考え方が、探している人に届く導線として設計されていないからです。採用は人柄や運の問題に見えて、実際にはかなりの部分が設計の問題です。
共通しているのは、どれも髪ではなく、髪の外側にある条件だということです。美容師とは、そもそも見ている対象が違います。
集客・採用・LTVの仕組みについて、個別に相談したい方はお気軽にどうぞ。
LINEで無料相談する美容室の売上を、技術ではなく設計から動かす
技術を磨いても売上が変わらない、という話をサロンからよく聞きます。売上を決めているのは技術だけではなく、技術が誰に、どんな条件で届いているかだからです。設計の側から動かせるものを挙げると、たとえばこうなります。
- 入口を増やす:掲載媒体以外にも、自前のLPやSNSからの導線を持つ
- 伝わり方を変える:得意な施術が一目で分かる形にし、選ばれる理由を言葉にする
- 戻る理由をつくる:LINE公式アカウントで来店後のフォローや再来案内を自動で流す
- 価格の設計を見直す:割引で競わず、時間と技術に見合った高単価モデルを組む
- 顧客の状態を可視化する:来店間隔や継続の有無を数字で確認できるようにする
この見方は、美容事業に入ってから固まったものです。破綻寸前の2店舗を数字で見る経営に切り替え、1年で10店舗に広げたときも、変えたのは技術ではなく、技術が届くまでの条件のほうです。
白髪染めや髪質改善を軸にしているサロンは、この設計が効きやすい領域です。悩みがはっきりしていて、継続して通う理由がある施術だからです。施術内容が優れているという話ではなく、設計と相性のよい構造をしているという意味です。
ここでも役割は変わりません。届いたあとに満足してもらえるかは、美容師の技術が決めます。マーケッターにできるのは、そこにたどり着く人を増やし、一度満足した人が戻る道を用意することまで。設計は技術の代わりにはならず、技術の届く範囲を広げるだけです。
なぜ経営者ではなく開発者を名乗るのか
中戸大修は美容室11店舗を経営し、複数法人のオーナーとしてマーケティング支援と事業開発に従事しています。だから経営者と紹介されることもあります。それでも自分から名乗っているのは事業家/美容室経営OS 開発者のほうです。
まず前提として、経営者と開発者は、どちらかを選ぶものではありません。同時に持てる役割で、実際に両方をやっています。名乗りを分けているのは、肩書きの正しさの問題ではなく、いま自分の時間がどこに向いているかを示すためです。
経営者として時間を使うなら、向き合う相手は自分の会社です。その判断の成果は、自社の中に積み上がります。開発者として時間を使うなら、向き合う相手は同じ課題を持つ他のサロンです。集客の入口も、採用の導線も、顧客データの扱いも、一社の工夫で終わらせず、別の店でもそのまま動く形に落とし込む。いま自分の時間の大半は、こちら側に入っています。だから開発者と名乗ります。そのために組み立てているのが美容室経営OSです。
開発者という言い方には、責任の所在という意味もあります。助言なら、実行するかどうかは相手側の問題として残せます。動くものをつくる立場なら、そうはいきません。仕組みが動かなければ、設計した側の責任です。
そして、この名乗りは美容師の技術と競合しません。技術は、長い年月をかけてしか身につかないものです。そこに敬意があるからこそ、自分は仕組みの側で結果を出す。技術者と設計者が別の場所を受け持つ——この分担が、いちばん噛み合うと考えています。
よくある質問
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まとめ:中戸大修は「技術の人」ではなく「設計の人」
- 美容師ではなくマーケッター。施術は担当せず、集客・採用・顧客管理の仕組みを設計する側にいる
- 美容室の問題には技術で解けるものと、仕組みでしか解けないものがあり、担当する人が違う
- 席に座ってから帰るまでは技術の領域、座るまでと、また座るまでが設計の領域
- 見ているのは髪ではなく、導線・顧客の継続・採用の入口という髪の外側の条件
- 経営者と開発者は排他ではない。いま時間を使っているのが再現できる形をつくる側なので、開発者を名乗っている
技術と設計は競合しません。腕のいい美容師がいるサロンほど、仕組みが整ったときの伸びしろは大きくなります。逆に、仕組みが弱いまま技術だけを磨いても、それを受け取れる人は増えません。
いいサロンなのに知られていない、満足してもらえているのに次が続かない。その手応えのなさは、技術ではなく設計の問題かもしれません。まずは今の状態を言葉にするところからで構いません。